ダイヤモンドを売るならフリマアプリ出品?それとも買取店?

スマートフォンでは新しいサービスが次々と生まれ、そして急成長しています。

中でもフリマアプリの利用拡大はめざましく、さまざまな物がオンライン上でやり取りされるようになりました。

ここで、もしダイヤモンドを売るなら、フリマアプリに出品するほうがよいのでしょうか、それともやはり買取店で買い取ってもらうほうがよいのでしょうか。

この記事ではそれぞれの方法のメリットとデメリット、そしてダイヤモンドを売るならどちらがよいかについてご紹介します。

フリマアプリ出品の特徴

まず、フリマアプリ出品のメリットとデメリットなどをみていきましょう。

フリマアプリとは

フリマアプリとは、広場などで行われているフリーマーケットをオンライン上で実現したものです。
かんたんな手続きで出品でき、不要なものなどをお金に換えられるのが大変人気となっています。

スマートフォンでアプリをダウンロードするほか、パソコン用のウェブサイトから利用することもできます。
フリマアプリの代表例としては、最大手のメルカリのほか、ラクマ、ショッピーズ、オタマートなどが挙げられます。

フリマアプリ出品のメリット

数千万人がアクセスする販売チャネルを利用できる

実店舗であれば、一般にその商圏は徒歩圏内であったり、大型小売店でも半径10kmから20km程度の範囲内にとどまります。
そのため、アプローチできる人数としてはその地域内に住んでいるローカルな人口程度に限られます。

しかしフリマアプリ最大手のメルカリの国内でのアプリダウンロード数は、2019年現在で8,000万を越えています。
これだけの規模の販売プラットフォームを個人でも手軽に利用できるのは、フリマアプリの大きなメリットといえるでしょう。

かんたんに出品できる

結果的に出品したものが購入されるかどうかは別として、ひとまず出品するだけなら自宅で気軽に始められます。
最低限スマホ1台さえあれば、出品が可能です。

アプリのダウンロードと会員登録をした後、カメラで出品物を撮影し、撮影した写真とともに簡単な説明文をアップロードするだけで出品することができます。
会員登録や出品の段階では、手数料がかからないことが多いです。

自由に売値を設定できる

これも結果的に購入されるかどうかは別なのですが、とにかく売値の設定は出品者の自由にできます。
売値を決めることは、フリマアプリで出品する際の大きな楽しみのひとつでもあります。

また、文章や写真で購入を促したり、単品では購入見込みが低そうなら複数品をいくつかまとめて出品したりするなど、売り方を自分で工夫できます。
つまり、その出品に関してはビジネスオーナーになれるのです。

購入されればお金が得られる

出品したものが購入されれば、その対価としてお金やポイントなどを得ることができます。
以前であればもったいなくても処分するしかなかったものが、フリマアプリに出品することでいくらかのお金になる可能性がある、というのは大きな魅力です。

出品するものによっては、買取店に買取ってもらうよりも高い値段で購入されることもあります。
そのため、フリマアプリを転売ビジネスの場として活用する人もいるくらいです。

コンディションが悪いものでも出品できる

一般に店舗に商品として陳列されるものには、一定以上の品質であることが求められます。
そのため、傷や汚れがひどかったり、古くて劣化していたり、故障していて動作しなかったりするようなものは再販が難しく、買取店では買取対象外とされることがあります。

しかし、このようなものでも、フリマアプリでは出品することは可能です。
もちろん出品物のコンディションについては正確な説明をしなければいけませんが、マイナス要素を適切に反映した売値を設定すれば、購入される可能性もなくはありません。

フリマアプリ出品のデメリット

適切な売値を設定するのが難しい

自由に売値を設定できるのがフリマアプリの大きなメリットのひとつでした。
しかし、出品したものを購入してもらうためには、適切な売値を設定する必要があります。

適切な売値を設定するためには、その品物の価値判断をするための広汎な知識や相場観を持っていることが要求されます。
その道のプロでないと難しいところです。

たとえばダイヤモンドのような元々の購入価格が高い品物では、その購入価格につられて高い売値を設定しがちです。
もちろん、なるべく高く売りたいという気持ちもあるでしょう。

ただ、売値は高ければ高いほど購入されにくくなってしまいます。
逆に安ければ安いほど購入されやすいですが、それでは買取店に買い取ってもらうよりも損になるかもしれません。

配送料と各種手数料が売上金から引かれる

フリマアプリでは、出品の際には手数料はかからないところがほとんどです。
しかし、品物が購入された後にさまざまな手数料を取られ、さらに費用がかかることになります。

まず、売上額の何%かの販売手数料がかかり、そして売上げ金を指定の口座に振り込むときの振込手数料が定額で100~200円ほどかかる、というところが多いです。

また、配送料は出品者負担となっていることが多いです。
梱包するための封筒や箱や緩衝材なども、基本的に出品者が用意しなければなりません。

あれこれ手間がかかる

フリマアプリで何か売りたいときには、出品、問合せや購入申込みへの対応、梱包と発送など、一連の作業を出品者側が行わなければなりません。

出品の際には、正確な情報を詳細に記載したり、出品物の写真を撮影してその画像を添付したりします。
出品物に関する問合せや値引き交渉があれば、その都度対応しなければなりません。

ようやく購入されることが決まっても、まだ梱包と発送の作業が残っています。
これらは慣れていないと意外と手間や時間がかかるものです。

クレームやトラブルへの対応

通常の取引でもかなりの手間を要しますが、さらにやっかいなのがクレームやトラブルへの対応です。

購入者の手元に到着後、写真と違うとか、説明になかった傷や汚れがあるとかの苦情の連絡が入ることがあります。
出品者側に落ち度があるなどの事情であれば、補償や返金、返品などの対応をせざるをえなくなるでしょう。

また、残念ながらフリマアプリの利用者の中には悪意を持った人がいないとはかぎりません。
予想もしなかったトラブルに遭う可能性があります。

購入されるかどうかわからない

フリマアプリでは出品したものがいつ購入されるのかわかりません。
早ければ出品後数分で買い手が現れることもありますが、いつまでたっても問合せすらないこともあります。

いわゆるアンティーク系のものなどを除き、基本的に物の価値は時間とともに下がっていく傾向があります。
ダイヤモンド、とくにジュエリーの場合では、流行という要素が無視できません。

デザインや色などの流行は移ろいやすいですし、ブランドの人気も永久不変とはかぎりません。
ダイヤモンド自体は劣化しなくても、その価値は次第に低減してしまう可能性があるのです。

買取店での買取の特徴

次に、買取店での買取のメリットおよびデメリットなどをみていきましょう。

 買取店とは

近頃街で見かけることが増えてきたリサイクルショップや古着屋、何かの分野に特化した専門買取店などが買取店です。
古物の買取や、買い取った古物の再販などを行っています。

店頭での買取だけでなく、出張買取や宅配買取も受け付けている買取店が多くなってきました。
これらの営業をするためには、公安委員会から古物営業法にもとづく古物取扱いの許可を受けておく必要があります。

買取店での買取のメリット

専門家が適切に査定してくれる

美術品や骨董品、宝石や貴金属などを専門に扱っているような買取店では、それぞれの商品の買取値を適切に査定してくれる可能性が高いです。
知識と経験が豊富な査定員がいたり、専門の鑑定器具を保有していたりするからです。

ただし、生活用品などを中心にさまざまな品物を広く取り扱うリサイクルショップのようなところでは、このような専門的な査定は期待しにくいでしょう。

買取店での買取方法は、店頭買取だけではありません。

近年は出張買取や宅配買取に対応しているところが増えてきました。

出張買取では、買取店の査定員が自宅まで査定に来て、買取値に合意すればその場で買い取ってもらえます。
宅配買取では買い取ってほしいものを宅配で買取店まで送って査定してもらいます。

近所に買取店の実店舗がない場合や、近所に買取店の店舗があっても自ら足を運ぶ時間がない場合には、出張買取か宅配買取での買取を検討されるとよいでしょう。

査定などは無料のことが多い

買取の際の査定は手数料無料で行っている買取店がほとんどです。
店頭買取はもちろん、出張買取での出張料、宅配買取での配送料もかからないところが多いです。
ただし、宅配買取で査定された買取額に合意できなかった場合には、返送料がかかるところがあります。

また、LINE査定など、オンラインで査定を行ってくれるところもあります。
買い取ってもらいたいものの情報や写真などを伝えると、おおまかな買取値を提示してくれます。

手間や時間がかからない

フリマアプリ出品では「ビジネスオーナー」として、出品や問合せ対応や発送などを全て自分で行わなければなりませんでした。
しかし、買取店に買い取ってもらう場合、基本的な立場として「お客様」となります。

買取店への行き帰りの移動の手間や時間、査定待ち時間などはありますが、フリマアプリ出品と比べれば手間や時間がかからないケースが多いでしょう。

ほぼ買取ってもらえる

買取店では、よほどのことがないかぎり、ほぼ買い取ってもらえます。
傷や汚れがひどい、使用に適さない、偽物や盗品である、などの場合でなければ、買取不可となるケースは少ないでしょう。

コンディションが悪い場合はそれ相応の買取値にしかなりませんが、それでもいくらかのお金になる可能性が高いことはメリットといえます。

買取店での買取のデメリット

買取値が安めの傾向がある

何に対して安いかといえば、フリマアプリでの売値に対してです。
実店舗のある買取店とフリマアプリでは、やはりコストや収益の構造が異なることが主な理由です。

フリマアプリではサーバ数台で大量の取引をさばけますが、買取店では店員数人で1日あたり数十件の取引をするのが限界でしょう。
土地建物や人件費などのコスト面で買取店側がやや不利です。

また、フリマアプリでは売れたときに手数料が入ります。
しかし買取店では、買い取ったものが確実に売れるかどうかわかりません。
再販の可能性を加味した上で、再販したときに一定の利益も出せるところまで、買取値を下げざるをえないのです。

さらに、フリマアプリでは情報の管理のみで実体物を取り扱っていません。
一方買取店では物の管理も含めた手間や労力を負担しています。
これらの諸々の事情により、買取店の買取値はフリマアプリでの売値よりも低く抑えられがちです。

ただ、海外で人気の商品を海外で販売する販路がある買取店の場合は、国内の相場よりも高く査定してもらえる可能性があります。

買取店によって買取値が異なることがある

困ってしまうのが、買取店によって買取値に差がつくことがあることです。
これは、買取店によって品物の査定ポイントや利益目標が異なることなどが原因と考えられます。

どの買取店に買い取ってもらえばよいのか迷いますが、この場合、複数の買取店に査定をしてもらうのが解決策になります。
それによって平均的な買取値や、高く買い取ってくれそうな買取店がどこかわかります。
買取店の口コミ情報も参考にするとよいでしょう。

ダイヤモンドを売るなら買取店がおすすめ

ここまで、フリマアプリ出品と買取店で買取それぞれのメリットとデメリットについて見てきました。
さて、これら2つの方法のうち、ダイヤモンドを売るならどちらがよいのでしょうか。

結論から申し上げますと、買取店で買い取ってもらうほうをおすすめします。
その理由は次のとおりです。

ダイヤモンドのようなものはフリマアプリ出品に不向き

ダイヤモンドのような品物は、宝飾品販売店で店員に紹介してもらい、手にとったり身につけたりして確認させてもらった後で購入することが多いです。

フリマアプリでは、限られた文字情報と数枚の画像だけしかありません。
しかも画像は画面を通して見るものなので、実際に見たときとは異なる可能性があります。
画像は加工されているかもしれません。

たとえばキュービックジルコニアや人工ダイヤモンドといった、天然ダイヤモンドとよく似たものがあります。こうしたものは専用の機器でないと区別するのは難しく、数枚の画像だけではほぼ識別不可能です。

ダイヤモンドは安価なものであっても数万円はしますし、数10万円や数100万円のものも珍しくありません。
まがい物をつかまされても諦めがつく金額とはいい難いところがあります。

このように、ダイヤモンドは本来的に直接確認して購入したい高額な品物であるため、フリマアプリでの購入にあまり馴染みにくくなっています。

スマホの利用に馴染んだ世代がダイヤモンドを売買する多数派層になる頃には、状況が変わっている可能性はあります。
しかし現状ではダイヤモンドをフリマアプリに出品しても購入されにくいため、買取店で買い取ってもらうほうがおすすめです。

メルカリでのダイヤモンド取引実績

以上の理由を裏付けるデータとして、メルカリで「ダイヤモンド」で検索して出てきた取引実績についてご紹介します。なお、メルカリのサービス開始は2013年7月2日です。

2019年12月現在で販売状況が「売り切れ」のもの(=取引が成立したもの)は、2万円以上で10,687件でした。ただし 5万円以上では3,956件、10万円以上では1,350件、50万円以上では41件と、価格が上がるにつれて急速に件数が減少していきます。

しかもこの中には「ダイヤモンド形状」や「ダイヤモンド並みの硬さ」などの説明文が入っているだけの出品物も含まれていますので、実際の取引実数はさらに少なくなります。

また、金額で100万円を越えたのは、上から順に250万円(高級腕時計)、158万円(ルース、1ct D FL 3EX)、146万円(高級腕時計)、120.1万円(高級腕時計)、107.5万円(高級腕時計)の5件だけでした。

期間およそ6年半、利用者が数千万人いて、この結果です。
少なくとも現時点では、高価なダイヤモンドはフリマアプリではほとんど取引されていないことがおわかりいただけるのではないでしょうか。

https://kikinzoku.kaitoru.jp/diamond/

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