金での資産運用から金の買取まで、詳しくご紹介!

ダイヤモンドと並んで買取店での買取が多いものとして、金(ゴールド)が挙げられます。

金でできた台座にダイヤモンドが配置されたジュエリーがあるように、金とダイヤモンドには密接な関係があります。

金はその輝きの美しさに希少性も相まって、古来から世界中で珍重されてきました。現在でも宝飾品のほか、「有事の金」として長期安定運用の投資対象にもなっています。

このコラムでは金での資産運用や金の買取について、詳しくご紹介していきます。金の購入や買取をお考えの方は、ぜひご参考になさってください。

金での運用のメリット6つ

金での運用にはさまざまなメリットがあります。ここでは6つのメリットをご紹介します。

無価値にならない

金はその実体に価値がある実物資産です。国や政府が発行する通貨や、企業が発行する株式や債券と異なり、金には発行体がありません。

しかし、発行体の裏付けがなくても金の価値は世界的に共有されており、今後も無価値になることはないでしょう。金は国境を越えた通貨(無国籍通貨)であるともいわれています。

インフレに強い

かつては金本位制といって、金と通貨の兌換(交換)が保証されていた時代がありました。通貨の価値が金に対して相対的に決まっていたのです。現在では金本位制から管理通貨制に移行しましたが、金の持つユニバーサルな価値は相変わらずです。

すなわち、ある通貨の価値が安くなれば、その通貨における金の価値が高くなります。金には普遍的な価値があるため、通貨安(インフレ)に対する備えになるのです。

有事への備えになる

金は世界的な経済危機や紛争の発生などの有事の際に、株式などからの緊急避難先として買われやすくなります。通貨や株式はしばしば暴落したり無価値になったりすることがありますが、金の価格は安定していますし、無価値になる可能性は限りなく低いからです。

価格が安定している

株式などと比べると、金の価格はあまり大きく変動せず、安定しています。値上がりなどによる運用益は出にくいですが、長期的に価値を保存しやすい性質があります。このため、長期投資での守りの資産として、資産全体の10%ほどを金で運用するのが望ましいといわれています。

現金化しやすい

実物資産としては不動産がありますが、土地や建物は現金化に手間がかかることがあります。これに対し、金は世界中で広く取引されており流動性が高いため、希望するタイミングで現金化することができます。

眺めて楽しめる

そもそもなぜ世界的に金の価値が認められているかといえば、やはりその美しい輝きがあるからでしょう。資産運用などはともかく、手元にある金を眺めて楽しめるというのは大きな魅力といえます。

金での運用のデメリット3つ

金での運用にはデメリットもあります。しかし、メリットに比べるとデメリットは少ないです。

金は単に保有しているだけでは利益を生みません。株式では配当、預貯金では利子、不動産では賃料などが得られる可能性がありますが、金には基本的にこのようなインカムゲインがないのです。運用による利益は、基本的に価格変動によるキャピタルゲインに限られます。

キャピタルゲインも得られにくい

金の価格はあまり大きく変動しない傾向があります。長期での安定運用には向いているのですが、価格変動による利益などが得られにくくなっています。ただし、ラージバーを何本も購入できるような大きな金額での運用であれば、それなりの利益が得られる可能性はあります。

保管リスクがある

金は物体として存在するため、保管する必要が生じます。自宅で保管していると、傷がついたり、紛失したり、盗難に遭ったりするリスクがあります。なお、購入元などで保管してもらうと安全な一方で、保管手数料がかかることが多いです。

金の国際価格と国内価格

金の国際価格は、1toz(トロイオンス、31.1035g)あたりで米ドル表示されます。一方日本では、1gあたりの日本円表示となります。店や品物によっては、1oz(オンス、28.3495g)あたりの日本円表示となっているところもあります。

つまり、国際価格から国内価格に換算するときに、重さの部分と為替の部分で換算が行われています。重さの換算に関しては約1/31にするだけなのですが、ドル円の為替に関してはご存知のとおり日々変動しています。

ということは、「仮に金の国際価格が一定であったとしても、国内価格は円安になれば上昇し、円高になれば下降する」ということになります。

2011年には1ドル80円ほどだったのが、2019年現在では1ドル110円ほどになりました。もちろん、金の価格に影響を与えるのは為替だけではありません。ただ、もし円高の時期に金を購入しておけば、円高の時期の円の価値を金を通じて間接的に保存しておくことにつながった可能性はあるでしょう。

金の価格に影響を与える要素

金の価格はさまざまな要素の影響によって決まっていきます。ここでは代表的な要素3つについてご紹介します。

需要と供給

一般的に、何かの価格に影響を与えるのは需要と供給の要因が大きいです。金の需要で一番大きな割合を占めるのは宝飾品で約50%、次いで投資目的が約25%となっています。以下、携帯電話の内部の集積回路の配線などの産業用途が続きます。

宝飾品需要は従来から堅調で、昨今では投資目的や産業用途の需要が増加している傾向がみられます。

金の産出地としては南アフリカが有名ですが、現在では中国の産出量も多くなってきています。ただし、供給量としては年間3,000トンほどが続いており、それほど変動がみられません。

人類がこれまでに採掘した金の量は約180,000トン、未採掘の金は約50,000トンと言われています。しかし未採掘の金は採掘が困難な場所に多いとされ、将来の枯渇を指摘する声もあります。需給両面から考えますと、金の希少性は今後ますます高まっていくと予想されます。

経済などの世界情勢

世界経済の減速や不況、地域紛争勃発の懸念などがあったとき、金の国際価格は上昇する傾向があります。金は利益は出しにくいものの、株式や通貨よりも安全な資産であると見られているからです。つまり「有事の金」です。

実際に2000年のITバブル崩壊、2001年の同時多発テロ、2008年のリーマンショックのときには、金の国際価格に上昇がみられました。

現在では米中の貿易摩擦問題が加熱しており、中東や極東アジアなどでは紛争の火種が絶えない状況となっています。こうした不安心理の高まりは、金の国際価格を押し上げる要因になりえます。金の国際価格は近い将来に起こりそうなことを織り込みつつ、日々変動しているのです。

各国中央銀行の金購入量

近年では、各国の中央銀行による金の買い入れも無視できなくなっています。株式の世界ではソブリン・ウェルス・ファンド(政府系ファンド)が存在感を増していますが、金の世界にも国家の影響力が増しつつあります。

金の国際調査機関であるワールド・ゴールド・カウンシル(WGC)によれば、世界各国の中央銀行による金の購入量は、2018年の第3四半期に前年比で22%増となりました。

特にアメリカから経済制裁を受けている国々では、アメリカへの経済的な依存度を減らすために積極的に米国債を売却し、代わりに金を購入することが行われています。

金への投資方法

金の投資方法を4つご紹介します。投資方法によっては少額からでも投資を始められることがおわかりいただけるかと思います。

金地金

煉瓦ブロックのような形で、のような形で、いわゆる金の延べ棒として多くの方がイメージされるのは「ラージバー」と呼ばれています。もう少し小さめで、マッチ箱のようなものが「インゴット」です。

実は、ラージバーは重さが10kg以上あります。金の価格が1gあたりおよそ5,000円とすると、ラージバーは1本で5,000万円以上の価値があることになります。ラージバーを購入できるのは、よほどのお金持ちに限られるでしょう。

一方、インゴットはラージバーよりは小さめで、5g、10g、20g、100g、500g、1kgのものがあります。5gのインゴットであれば、3万円前後で入手できることになります。ラージバーでなくインゴットなら、買取店に買取に出しやすいでしょう。

金の購入価格と売却価格には「スプレッド(差)」があり、購入価格と売却価格とスプレッドは店によって異なります。500g未満での購入では「バーチャージ」と呼ばれる手数料がかかるのが一般的です。また、自宅で保管しない場合には、「ゴールド・キーパー」という保管料を払って預けることになります。

金貨

オーストリア、カナダ、オーストラリアなどの外国政府は金貨を発行しています。使用された金の時価相当額に、金貨の鋳造コスト(「プレミアム」)を上乗せした価格で取引されます。

金貨はそれほど大きなものではなく、1oz(オンス、約28g)、1/2oz、1/4oz、1/10ozなどの重さのものがあります。プレミアムがあるために、金額としては同じ重さの金地金と比べてやや割高になります。

金地金がほぼ金の塊なのに対し、金貨はデザイン性が高く、観賞用としても楽しめます。取り回しがしやすいですが、傷や汚れがつくと、売却価格が安くなってしまいます。紛失にも気をつける必要があります。

日本でも、皇室や世界的大イベント開催などを記念した金貨が発行されています。金貨は記念用やプレゼント用にもおすすめで、買取店での扱いも多くなっています。

純金積立

金地金では3万円程度、金貨では8万円程度が、最低購入価格として必要になります。しかし、純金積立というやり方では、もう少し少額からでも投資できます。

純金積立は1,000円や3,000円から、毎月一定金額で金を購入する方法です。いわゆるドルコスト平均法での購入となり、高値づかみのリスクを回避しやすくなります。希望のタイミングで購入する、スポット購入もできます。

積立金額が一定額になると、金地金や金貨などの形で引き出せるようになります。「特定保管」または「消費寄託」により、預けたままでもかまいません。機を見て売却し、現金を受け取ることもできます。

デメリットとしては、何かと手数料がかかりがちなこと、短期投資向きではないことなどがあります。

金関連ファンド

純金や金鉱関連企業の株式、金ETF(上場投資信託)などの、金に関連した投資信託を購入するやり方もあります。ただし、この場合は実物の金として受け取ることはできないものが多いです。「金という実物資産の価値に連動するペーパー資産」といえるでしょう。

実体としては投資信託なので、ネット証券などであれば100円からでも購入できます。手数料としては、購入時手数料や信託報酬などがかかります。

そのほかの投資方法として、証拠金取引ができる「金先物」や、「金CFD(差金決済取引)」などのハイリスクなものもあります。基本的にペーパー資産ですので、買取店の取扱い対象外となります。

 

金の買取について

金は買取店で買取ってもらうことができます。ここからは買取店での金の買取の留意点をいくつかご紹介します。

買取店で買取っている金の種類

買取店ではさまざまな金関連の品を買取の対象としています。例えば、以下のようなものが挙げられます。ここに挙げたもの以外でも幅広く買取対象となっていることがありますので、詳しくは買取店にお問合せください。
・インゴット
・金貨
・小判
・喜平ネックレス
・指輪
・イヤリング
・仏像
・おりん
・盃

18金や24金とは

金が用いられたジュエリーやアクセサリには、18金(18K)や24金(24K)といった刻印がしてあります。これは、純金と金属の比率であり、金の純度を表すものとなっています。

具体的には、24Kは純度がほぼ100%(99.99%以上)です。以下、1K下がるごとに100を24等分した割合(4.27%)ずつ、純度が下がっていきます。ジュエリーやアクセサリで一般的な18Kでは、純度は約75%ということになります。

純度が低いのにも理由があります。金だけですと柔らかくて傷がつきやすいので、他の金属を混ぜて合金にしたほうが、取り回しがしやすいのです。また、金属を混ぜることでピンクやグリーンなどの色に変えることもできます。混ぜる金属には銅や銀、パラジウムなどがあり、「割り金」と呼ばれています。

なお、Kとは金(ローマ字読みのKin)ではなくて、「Karat」の略です。ダイヤモンドでは重さ(0.2g)をcaratで表しますが、金の場合は純度をKaratで表記しています。

買取価格表をチェック

金は国際価格はあるのですが、その買取価格は買取店ごとに異なります。買取価格はその買取店のウェブサイトや店舗の店頭に表示してあることが多いです。買取に出す前に、これらの価格表を必ずチェックしておくことをおすすめします。

インゴットや金貨などの場合はほぼ価格表に従う買取価格になります。しかしアクセサリーなどには統一的な価格表がないため、買取店によって買取価格のばらつきが大きくなりがちです。場合によっては数万円から数十万円もの差がつくこともありますので、買取の際には慎重にご判断ください。

また、アクセサリーなどには流行があります。金自体の価値はそれほど変わらなくても、ブランドやデザインの流行で買取価格が下がってしまう可能性があるのです。

そのため、もしお手元に金のアクセサリーなどをお持ちであれば、古いものを買取店に買取ってもらい、改めて新しいものを購入されるなどの方法も考えられます。

まとめ

金についてみてきましたが、いかがでしたでしょうか。

以下がこの記事のまとめです。
・金での資産運用にはメリットが多い
・金の価格は為替や国際情勢などの影響を受ける
・金の投資方法には、地金や積立や投信などがある
・買取店で買取ってもらう際には価格表をチェックする

今までも、そしてこれからも、金の価値がなくなる可能性は低いでしょう。金の特徴を知った上で、買い時や売り時を見定めつつ、上手に資産運用したいものです。この記事が皆様のお役にたてたなら幸いです。

https://kikinzoku.kaitoru.jp/diamond/

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