ブランド品が愛される理由

HERMES

ブランドが提供するのは「価値」と「ストーリー」。
全てのブランドがオリジナルのストーリーを持ち、長い歴史を持っています。
ブランドのイメージは数年で確立することは難しく、繰り返し繰り返し価値とストーリーが提示されることでしかなし得ません。

ブランドについて語るときに有名なエピソードがあります。

エルメス フランス本社の副社長がライバルブランドを聞かれた時の答えは「虎屋」。
羊羹と和菓子で有名なあの「虎屋」です。
エルメスは創業から180年程度、虎屋は500年を超える老舗です。
ブランドにとって重要なのは、長く人々から愛され続けること。
エルメスのブランドとしての価値がここにあります。

例えばバッグ。
ブランドのバッグが愛されるのは、荷物がたくさん入るからでも、荷物を運びやすいからでもありません。
そのブランドのバッグを持っている自分がどう見えるのか、このブランドバッグを持つことで自分がどうありたいのかを示すことができるからです。

世界を代表するハイブランドのストーリーと代表作をご紹介します。

永遠なるものへの憧れ「ヴァンクリーフ&アーペル」

ヴァンクリーフ&アーペルの歴史は、宝石商の娘と宝石細工職人が出会って恋に落ちるところから始まります。
二人が目指したのは、自分たちの愛と同じように「永遠に滅びることのないもの」を作り出すこと。
1906年パリのヴァンドーム広場に最初のお店を始めると、各国王室やセレブの結婚式に関わるジュエリー、ティアラやネックレスを手がけ、愛を彩るブランドへと成長していきます。

モナコ公室をはじめとする世界中の王室やセレブから愛されるメゾンは、自然をモチーフにしたハイジュエリー、エレガントかつフェミニンな作品を生み出してきました。
高い技術と選び抜かれた貴金属と宝石は、アートともいうべき美しさです。

特に、顧客がデザインから参加するスペシャルオーダーはヴァンクリーフ&アーペルの最も得意とするところ。
各国王女の結婚式で使われたティアラやネックレス、マレーネ・ディートリッヒのブレスレットが特に有名です。

技術の高さが際立つ「ペルレ」

100年以上続くヴァンクリーフ&アーペルを代表する「ペルレ」シリーズ。
高い技術を必要とする美しい曲線のゴールドビーズは、すべて手作業での研磨で繊細な表情を持っています。
地金はピンクゴールドとホワイトゴールドが多く、温かみのあるカラーが特徴。
クルールシリーズで組み合わせる色石はカボションカット。
マラカイト、ターコイズ、カーネリアンなどが使われています。
丸みのある柔らかなフォルムは、女性の優しい表情を際立たせるシリーズとして人気です。

自然をモチーフにした「アルハンブラ」

ヴァンクリーフ&アーペルといえば「これ!」と思い出す人も多いのではないでしょうか。
四葉のクラーバーをモチーフにしたアルハンブラ。
1968年に誕生しました。
創業者のジャック・アーペルが、自宅の庭で見つけた四葉のクローバーの押し花に好きな詩を添えて同僚にプレゼントしたのが始まりと言われるこのシリーズ。
日常的に使えるジュエリーとして、ヴァンクリーフ&アーペルを人気宝飾店へ押し上げる原動力となりました。
色石は、マザーオブパール、オニキサス、カーネリアンが使われています。

立体的なフォルムが特徴「フローラ」

小さく可憐な花をモチーフにしたフローラ。ブーケをイメージした立体的な作りのものは非常にボリュームがあります。
花びらの向きが一枚一枚違っているのが特徴で、ヴァンクリーフ&アーペルの高い技術を見ることのできるシリーズです。
自然の愛らしさをそのまま写し取った「フリヴォル」。良質のダイヤモンドを使った軽やかなデザインの「ソクラテス」。1950年代にデザインされた花から着想を得た可憐な「コスモス」などシリーズも複数あり、常に新作も発表されているのでいくつでも欲しくなります。

ヴァンクリーフ&アーペルの時計

ヴァンクリーフ&アーペルを特徴付けるもうひとつのアイテムが時計。
創業以来作り続けられている時計は、機能上の技術の高さだけでなく、エレガントでユニークなデザインとクオリティの高い地金、宝石の質の高さでも知られています。
ヴァンクリーフ&アーペルの時計のテーマは「Poetry of Time」。
「詩情が紡ぎ出す時」と日本語に訳されているように、時計のひとつひとつにテーマがありストーリーがあります。
見飽きることのない美しいデザインは、時計というよりも時計という額縁に入ったひとつの絵画、時計にかけられたひとつの魔法といえるでしょう。

ジュエリーで人気のモチーフ、アルハンブラをデザインした時計や1949年にピエール・アーペルがデザインした上品で機能性を重視した時計も人気です。

王室御用達にして美の開拓者「カルティエ」

1847年ジュエリー工房としてスタートしたカルティエ。
各国王族御用達の高級宝飾店として、イギリスエドワード7世より「Jeweller of kings , king of jewellers(王の宝石商、宝石商の王)」とのお言葉を賜ります。

扱うアイテムは、ハイジュエリー、ジュエリー、時計、万年筆、メガネからカバンまで幅広く展開しています。
時計を作り始めたのは1888年。飛行機用の時計を依頼されたのをきっかけに、より精巧で実用的な時計をつくりはじめます。
常に新しい可能性を切り開く開拓者でもあるカルティエ。
1900年、それまであまり使われることのなかったプラチナを初めて多用し始めたのがカルティエです。
高い技術が必要なため、繊細なジュエリーには使われなかったプラチナがカルティエの手によって世に送り出されます。

長い歴史を持つブランドだからこそ、新しいモードを自分たちが生み出すのだというフロンティア精神が息づくブランドです。

カルティエのアイコン「トリニティ」

「見たことないという人はいない」と自信を持って言えるほどの超有名ライン。
1924年に誕生したトリニティの3連は、ピンクゴールドが「愛」を、イエローゴールドが「忠誠」を、ホワイトゴールドが「友情」を表しています。

リングだけでなく、ネックレス、ブレスレット、イヤリングも展開。
シンプルなトリニティはプレゼントにも人気です。
小さなトリニティを使ったネックレスはお値段もリーズナブル。
プレゼントにも自分へのご褒美にもぴったりです。

ダイヤモンドを使ったトリニティはブリリアントカットのダイヤモンドを144個もパヴェセッティングしたゴージャスなリング。
カルティエの工房が選び抜いた上質のメレダイヤモンドが0.99ctも使われています。

常に開拓者であるカルティエのシンボル「パンテール」

シャープなパンサー(豹)を立体的にデザインしたパンテールは、1914年にジュエリーウォッチからスタート。
現在では、リングのほか、ネックレス、ブレスレットと多彩に展開しています。
ワイルドな表情のものから、ネコ的な可愛い表情までパンサーの表情、ポーズもさまざまです。
瞳に使われるエメラルドやツァボライト、鼻にはオニキスと、野生的なモチーフを使いながら繊細なカルティエの技術が光ります。
新作が発表されることの多いパンテールシリーズは、日本でも絶大の人気を誇ります。

新しい挑戦「クラッシュ ドゥ カルティエ」

2019年4月11日に新発売のクラッシュ ドゥ カルティエ。
カルティエの新しい挑戦が始まりました。
スタッズ(飾り鋲)、クル カレ(丸みのある四角錐)、ビーズを組み合わせたジュエリー。
ひとつひとつはクラシックなのに、3つを組み合わせることでここまで斬新なデザインになるのかと驚かされます。
一見トゲトゲしいのですが、実際に触ってみるとなめらかな暖かさを感じさせます。
かなり複雑な工程を経ているのだろうと想像させるフォルム。
リング、ネックレス、ブレスレットの3種類展開です。
地金はホワイトゴールド、ピンクゴールド、イエローゴールドが使われており、ストーンはダイヤモンド、コーラル。
今後どれほどの人気アイテムになるのか、カルティエファンなら先取りで購入せずにはいられません。

カルティエの時計

1888年に始まったカルティエの時計づくり。
現在でも人気の「サントスウォッチ」は、1904年にブラジル人飛行士のアルベルト・サントス・デュモンのために作られました。
正確なことはもちろん、文字盤が見やすく薄型で身につけやすさも追求。バンドはレザータイプ、ステンレスタイプ。
ルビーやダイヤモンドなどの宝石をあしらったものもあり、男性用だけでなく女性用も人気です。

もうひとつの人気シリーズは「タンク」。ローマン数字を使った文字盤が特徴です。
薄型で使いやすい「タンク」、代表的な「タンクフランセーズ」、縦長のフォルムが特徴の「タンクアメリカン」、横長フォルムの「タンクディヴァン」、シンプルさで人気の「タンクソロ」、丸みのある形が人気の「タンクアングレーズ」と、シリーズ展開も多彩です。

ジュエラーたちのダイヤモンドへのこだわり

ここで取り上げた「ヴァンクリーフ&アーペル」と「カルティエ」。
この2つのブランドは「世界五大ジュエラー」のうちの2つ。
使っている宝石へのこだわりと、宝石を選び抜く目、宝石の輝きをより一層引き出すたぐいまれな技術、これらすべてを持ったジュエリーブランドです。

GIAの鑑定を受けたダイヤモンドの中から、さらにすぐれたダイヤモンドを選りすぐるのがブランドのジュエラーたち。
ジュエラーたちの目利きの確かさとセンスの良さがブランドの価値そのものといってよいでしょう。

ジュエラーたちが選ぶ5つめの「C」

ブランドで使われるダイヤモンドは、ダイヤモンドの品質を表す4つの「C」。カラー(Color)、クラリティー(Clarity)、カット(Cut)、カラット(Carat)が良いのは当然です。
ハイブランドのジュエラーたちが求めるのは、もうひとつの「C」。
5つめの「C」とは「キャラクター(Character)」のこと。
ファイア(分散先)とダイヤモンド自体の明るさと輝きを顕微鏡下で分析し、基準をクリアしたダイヤモンドだけを自分たちのジュエリーのためのダイヤモンドとします。

ダイヤモンドの基準は、すべてのブランドに違う基準があります。
自分たちのブランドにふさわしいダイヤモンド、デザインにぴったりと合うダイヤモンド、加えて地金との調和、他の色石との調和も必要です。
すべてをクリアして初めて、そのブランドのダイヤモンドとして迎え入れられます。

https://kikinzoku.kaitoru.jp/diamond/

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